2013年10月15日火曜日

2013.10.15 自然科学の面白さ

本校2年生の佐藤優海さん(国富小出身)の作文が、
宮崎日日新聞の“みんなの作文”に掲載されました!



河井智康さんも、佐藤さんと同じように若いころから科学に関する興味が大きかったんでしょうね。
科学は日々進歩しています。
いろいろな現象や生物の生態の解明、新しい技術などは、これまで行なわれてきた研究が生かされています。一見意味のないような研究も大きな成果を上げることもしばしばですね。


私が好きな科学者の中に、マイケル・ファラデーがいます。
そう、中学の教科書にも登場する電磁誘導で有名な人です。
科学者といえばちょっと高貴なイメージがありますが、ファラデーは学歴もなく数学も苦手な人。
賛否あると思いますが私が知る限りで紹介します。

丁稚奉公(でっちぼうこう)として幼いころから一生懸命働く傍らで、店にある科学書などで自然科学の知識を習得。熱心に公開講座に足を運び、独学で実験器具を作ることもあり。
ハンフリー・デーヴィーの公開講座を受講したときの感動で、助手を志願するも、間に合っているということで断られたが、たまたま空きが出たことで助手として働き始めたそうです。
後の功績についてはご存じのとおりですが、デーヴィーが「私の最大の発見はファラデーである」と言葉を残しているところから、ファラデーのすごさが伝わります。

ファラデーの逸話として残されているものにこんなものがあります。
磁石を動かして電流を発生させているファラデーにある政治家が訊ねました。
「そんな役にも立たないようなつまらないことをして何になるんだ?」
これに対してファラデーが、
「20年も経てば、あなた方は電気に税金をかけるようになるでしょう」
つまり、電気料金のことを示唆しています。


高校で物理を選択するには数学が得意じゃないと・・・というイメージがありますが、それが全てじゃないです。
ファラデーは、数学なしで物理の世界を広げていったわけですから。
“定量的”なことよりも、“定性的”なことをもっと重視したいところです。



中学生のみんなにも自分の限界とは別に、大きく世界を広げて新しいものをたくさん作り上げていってほしいと強く願っています。

佐藤さんも未来の科学者の1人としてがんばってくださいね!
作文の掲載おめでとうございます!