2015年9月29日火曜日

2015.9.29 秋風に…(文芸部紹介)

「秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ」
これは、秋の月の美しさを詠んだ藤原顕輔の和歌で、百人一首の秋の歌の1つです。

先日、文芸部の活動の1つとして、百人一首をおこなっていました。

本校では毎年、全校生徒が参加する百人一首大会を開催しています。
国語の授業においても百人一首を扱いますが、今回は、部活動の一環として楽しんでいました。
上の句だけで札をとるのは難しいですが、
白熱した勝負になっていました。
この札の上の句は
「逢ふことのたえてしなくは中々に」
恋の歌に分類される歌です。
わずか三十一音の中に、自然の美しさや人の心の移ろいなど、様々な情景が込められている和歌は、そのものがとても美しい作品です。
言葉や言い回しは現代のものとは異なりますが、楽しみながら和歌に触れる中で、作者の込めた思いは生徒たちにも伝わっているのでしょう。

秋風の中、月の光に思いをはせる心をもっていたいものです。