2014年6月10日火曜日

2014.6.10 七変化

本格的な梅雨入りですね。
ジメジメとした季節になり,ちょっと気分も落ち込みがちになります。

しかし,そんな中でも気持ちが和らぐことがありますね。
校内にあるアジサイも咲き,色づき始めました。



アジサイの花に見える部分は,花ではなく“萼(がく)”が大きく発達したものであることはご存じでしょう。
また,土壌の性質によって,その色が変わることでも有名です。

土壌が酸性であると青色が強くアルカリ性であると赤色が強く出るといわれています。
アジサイのがくには『アントシアニン』とよばれる色素があります。
アントシアニンとは,ブルーベリーやナス,紫イモなどに含まれるポリフェノールの一種で,青紫色の天然色素です。
酸性の土壌であると,土壌中のアルミニウムがイオンとなって溶けだし,アントシアニンと結合して青色を呈するそうです。
よって,青色にしたいときは酸性の肥料をまいたり,アルミニウムを含むミョウバンをまくといいとか。

ヨーロッパはアルカリ性の土壌のようで,アジサイの色は赤紫色が多いらしいですよ。

アジサイが七変化(赤色→青色)していくのは,中で化学変化を起こしている過程であるってことですね。
視点を変えてみると面白いです。

↓同じ株でも色が違う様子がわかります。 



みなさんの身近にあるアジサイは何色ですか?