2013年6月24日月曜日

2013.6.24 半年早いクリスマスツリー?

化学部が行なった実験結果を紹介します。

みなさんはイオン化傾向というものをご存知でしょうか?
水中で金属単体がイオン化しやすい順に並べたものです。
イオン化しやすいということは化学変化しやすいということです。
K Ca Na Mg Al  Zn Fe Ni Sn Pb (H) Cu Hg Ag Pt Au 
の順にイオン化傾向が大きいです。

今回,化学部はこのイオン化傾向を利用した実験を行ないました。

ビーカーの中に寒天を固まらせた状態において,上から塩化銅水溶液を入れ,そこに鉄釘を差し込みます。
そしてそのまま静置,数日すると銅の金属樹が成長するのです!

数日経った状態。青っぽく見えるのは銅イオンの色です。

これは,銅よりも鉄の方がイオンになりやすいために,銅イオンが接触すると鉄が溶けてイオンになり,その代わりに銅が析出するというしくみです。

綺麗な銅の金属樹が生長しました。

金属樹は壊れやすいので,寒天の中で長く保存できるようにします。
季節外れのクリスマスツリーのようです。
純粋な銅の結晶が出てきているので実物はもっとキラキラして綺麗でした!
子どもたちも大喜びでした。