2015年11月20日金曜日

2015.11.20 九州大学研修

J2、J3の研修最終日は、九州の最難関の大学である九州大学でおこなわれました。
まずは、九州大学伊都キャンパスの施設見学です。
バスで到着するなり、生徒たちはキャンパスの広さに驚いていました。

一つ一つの施設の規模が大きい大学です

伊都キャンパスでは、レンズ風車と水素製造研究施設を見学しました。
これらは、いずれも最先端の研究で、九州大学がその研究を担っています。
こうした技術の開発をおこなっていることに、生徒たちも驚きを隠せません。

従来の風力発電の2~3倍の効率のあるレンズ風車です。
キャンパス内の各所に設置されています。
水素製造に関する研究所で、近くの水素ステーションとつながっています。

続いては箱崎キャンパスに移動しました。
ここでは、九州大学の前田晴良教授の講演と、九州大学の博物館見学をおこないました。

講演をおこなっていただいた前田教授は、
日本古生物学会の評議員、常務委員を務められています。

今回、11月23日(月)までの期間限定で、特別展示「地球―人と自然 恐竜発掘最前線」がおこなわれており、その会場で、古生物や化石発掘作業についてなど、大学教授ならではの話をしてくださいました。

発掘された恐竜の化石をじっくり眺めることができました。
化石を運搬する際は、化石の保護のためシートにくるまれます。
その実物に触れることができました。
前田教授によると、何か御利益があるかもとのことでした。

講演後、生徒一人一人にフランスで発掘されたアンモナイトの化石がプレゼントされました。


また、常設展では、発掘された宝石の原石などが展示されていたり、昆虫についての展示もあり、みんな興味津々に見学をしていました。

常設展示室には、展示品がずらりと並べられていました。
近くでじっくりとみることができます。
この展示品は重晶石です。じつは健康診断で飲むバリウムは
自然界ではこのような鉱物として存在しています。
こちらは、27日までの展示で昆虫の特集です。
見慣れたものを虫の目線で捉えた写真が展示されていました。

そして、都城市出身で九州大学法学部2年生の荒武奏史朗さんとの交流会がおこなわれました。


この中で、中学生のうちにとりくんでおいてほしいこととして、いくつか挙げられました。

[1.苦手科目を克服し、同時に、絶対の自信のもてる科目をもつこと]
試験で弱点があってはいけません。また、仮に調子の出ない科目があっても、武器となる科目があれば落ち着いてその科目に取り組めます。

[2.授業をしっかりと聞くこと]
教科書を読んで独学で学ぶことは難しいことです。授業ではそれをかみ砕いて学べるため、理解がしやすくなります。
大学入学後、自分で学びとらなければならない勉強が増え、改めて授業のありがたさを感じたそうです。

[3.勉強時間を増やすこと]
勉強の質も大事ですが、量を増やさなければ質もあげれらません。

[4.周りの人たちへの感謝を忘れないこと]
勉強できる環境を作ってくれている保護者の方々、一緒に学ぶ友人、先生方に対して感謝の気持ちがもてなければ、何かを学ぶということは到底できません。


自分の経験をもとに、心に響く話が続きました。
生徒たちもこの交流会から、学ぶことの意味や重要性を確認出来ました。

生徒を代表して生徒会長の椎原大地くん(江南小出身)
がお礼の言葉を述べました。
今回話をされたことをぜひ実践していきたいものです。

最後に、大宰府天満宮において解団式が行われました。


いよいよ研修の締めくくりとなりました。
この研修をどう生かしていくかが求められています。

研修は無事に家に帰りつくまで続きます。いや、むしろこれから自分なりに研鑽をつんでいくことで、今回のAPU英語研修や九州大学での研修が生きてくるのではないでしょうか。

これからまた、通常の授業へと戻っていきます。
この研修の成果が発揮されることを期待していますよ。